かまぼこが初めて作られたのは、今から約500年前の足利時代のことで、儀式用の調理として愛賞されていました。当時の名称は種々あって、蒲穂、蒲鉾、蒲挺、肉コウ、魚コウ等といい、その名称も一定せず、小魚肉を摺って細い竹にぬりつけて焼き、その形状ががまの穂に似ていることから名付けられたといわれています。
現在は板に付けたものをかまぼこと呼び、実のかまぼこを竹輪と呼んでいます。
板かまぼこは、慶長時代に駿府の膳夫半平という人が、魚肉を磨いて太い竹のような大かまぼこを作り、これを二つに割って半分を板につけたもので、膳夫半平という人の名前をそのまま後世に残し、京師においては半平(半片)という人もあり、また『嬉遊笑覧』に「昔のかまぼこは蒸執事なく焼物なり石屋の宗山が明暦の火災に逢いたる記録に正月18日本郷御弓町に料理する者あり、それを食いに行きたるに火災起りて庭に火の子落つ勝手に行見候えば、膳立出来汁など盛かけ庭に長火鉢あり杉大板のかまぼこ焼きちらしこれあり候」の記載もあります。
また、明治30年頃には大分進歩して、現今では各地に110数種立派に加工されて、生活必需品の一つともなっております。