竜王山の桜  山陽小野田市

竜王山は本山(もとやま)半島の北半にある、北の峰(136・2メートル)
と南の峰(118メートル)からなる。                  
山の名は南の峰にある八大竜王宮に由来する。「注進案」によれば、
八大竜王宮は弘安3年(1280)に綿津見命を祀った神社で、「上御武
運長久風雨順時五穀成就海上安全御祈祷仕釆候由言伝御座侯」
とある。
 北の番屋ケ岳は、「地下上申」添付絵図に「のろし場」と記されており、
「注進案」にも「狼烟場山壱ケ所とある。 
竜王山からは西は下関の火ノ山が、東側は宇部岬迄見渡せるとある。

現在頂上付近は公園として整備され、狼煙場の跡は残っていない。
 
 竜王山は海上から望見できるため江戸時代にも航海者のよい目標と
され「本山」と称され、1691年(完禄4)4月に江戸を発って長崎へ向かった
オランダ商館医のケンペルは、「江戸参府旅行日記の5月1日に「本山の
先一里の辺りまで進み、そこから櫓を使ったり帆を用いたりして、夜おそく
下関の港外に着いた」と記している。

                              参考資料 平凡社・山口県の地名